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- 抽出温度による味わいの違い-3(中深煎りのコーヒー)
今月は温度違いによる味わいの違いの検証の最終回となります。
深煎りのマンデリン、中煎りのコスタリカに続いて今回は中深煎りのホンジュラスを試しました。
Voyageのホンジュラスは穏やかな飲み心地で、チョコレートの風味と適度なコク。
柔らかな香ばしが特徴のコーヒーです。。
今回も同様に95℃、85℃、75℃で抽出を比較しました。
最初に1番低い75℃での抽出は、粉の膨らみが弱く、
温度が低いことで コーヒーの成分が充分に抽出されず、「薄い」という印象を受けました。
香りはあるものの、口に含んだ時の味の広がりはかなり弱く
後口には渋味を感じ飲みづらい印象でした。
次に95℃での抽出は、豆の膨らみも良く、スムーズに進みました。
香ばしく甘さを感じる香りが広がり、ほのかに果実のフレッシュな印象もあります。
口当たりは香ばしさもありながらすっきりとしており、キレを感じました。
味わいとしてはほのかに酸味も感じられ、温度が高いことで香ばしさが際立ち、
ローストしたナッツやアーモンドが入ったチョコレートのような印象がありました。
最後に85℃での抽出。きれいに粉も膨らみ95℃同様にスムーズな抽出です。
こちらの方は香りが甘さを強く感じました。
まろやかな口当たりは心地良く 他の温度と比べると、
飲んだ後の舌に残る甘さと香りの余韻も長かったです。
検証の結果、温度がコーヒーの味わいに影響を与える事が分かりました。
これからは、自分の好みにあわせてお湯の温度を変えてコーヒーを淹れる。
そんな楽しみ方もひとつ試して頂けたらと思います。